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2008年04月01日

がじまん第144号

国道の謎
南ふう

 国道329号のはずなのに、507号?
 道路脇の国道表示(愛称:おにぎり)の違和感に気づいたのが今年の初め。与那原方面から那覇の旭町に向かう道路、なぜか途中から329号ではなくなったのだ。しかもしばらく走っていると、今度は330号になった。車に常備している道路地図で確認したが、地図上は間違いなく329号、さっぱり訳が分からない。注意して標識を見ると番号周囲の色が微妙に濃く、シール状のもので修正したようだ。そうすると最近変えたということ?
 この道路に並行する形で、国場川の南へ向かう329号のバイパスがある。同番号で分かりにくかったから変えたということだろうか。でも推理の域を出ないので「南部国道」で検索、「沖縄総合事務局 南部国道事務所」のホームページを開くと…。あった!
「一般国道329号 那覇市(上間~旭町区間)国管理から県管理へ移管しました!(H19.10.03)」。まさにその区間は地図と番号の違う区間、去年の十月に国から管理を移管された県が、番号を変更したのだろう。さて記事の内容は。
 国道329号那覇東バイパス等の旧道区間(那覇市字上間~那覇市字旭町)の管理について、国が直轄管理する国道から、県が管理する国道として管理移管することとなりました。
  1.管理移管日
      平成19年10月1日
  2.管理移管後の路線名
     一般国道507号(那覇市字上間~那覇市字古波蔵)
     一般国道330号(那覇市字古波蔵~那覇市字旭町)
 番号変更の理由は書いていないが、私の推理はまんざら的外れではなかったかも。番号変更で、道路の繋がりもすっきりしている。
 この感動を分かち合おうと同僚に話すと、まったく興味の対象外で、知っている国道番号は58号だけだった。興味のある方は上間~旭町区間の標識を見て欲しいが、くれぐれも事故のないように。
 さて、実はもうひとつ、謎が解けて感動していることがある。
 本島南部をぐるりと回る国道331号、これがなぜか北部にもある。二見から塩屋までの区間だ。南部から北部の海岸まで海上の仮想国道でもあるのかと、一年間ほど頭の隅に疑問が居座っていたが、「通常、三桁国道は他の国道との重複区間がある場合、大きい番号のものは表示していない」との解説でようやく解けた。331号は南と北に別々に存在していたのではなく、途中は329号と重複し、番号の小さい方が表示されていたのだ。ああ、すっきりした。
 ついでながら、両国道のルートを転載する。
 329号―起点・名護市、終点・那覇市。(名護市‐うるま市‐沖縄市‐那覇市‐豊見城市‐那覇市)
331号―起点・那覇市、終点・大宜味村。(那覇市‐豊見城市‐糸満市‐南城市‐沖縄市‐うるま市‐名護市)
 と、書き写したところで、また新たな疑問が発生。329号の起点は名護市? てっきり起点は那覇市になると思ったのに。はて?


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